太平洋の日本近海海底は180兆円にのぼる鉱物資源(貴金属・レアアース)の宝庫ですが、揚収が困難で商業化の目途が立っていません。これは、海底油田・ガス掘削、浚渫・サルベージなど従来技術の延長で取組み、鉱石をスラリー(鉱石の微粉と海水を混合した泥状物質)化して、揚鉱管というパイプを通して海底からの超高圧圧送するため、超高圧ポンプの実現、耐摩耗技術、エネルギーコスト、環境汚染という技術障壁に直面するためです。

従来の技術障壁を根源的に乗越えるためマッコウクジラの生態メカニズムを取入れた水中航走体システム(“深海クレーン“)を用います。

その特徴は;
(1)深海クレーンの内外圧を均衡させ、実現障壁であった深海の高圧問題を根源的に解決した。
(2)海水より比重の軽いガソリンを浮力タンクに密閉してバラストと共に海底に沈降させ、海底で採集鉱物と交換して、比重を海水より軽くして浮力により揚収する。揚収にエネルギーを使用しない。
(3)鉱石をスラリー化しないで揚収するため、海中汚染を防止できる。
(4)自律的に移動し(自律航法)、固定的な海中設備がないので採鉱範囲の拡大と保守性の向上を実現した。

深海クレーンの実現には既存の最高レベルの宇宙航空制御技術、水中音響技術、水中航走体制御技術を適用しています。